何かをじっくりと続けてやることはなかなか出来ることではないように思います。
アトリエには100種類以上の画材や素材があるので、子どもたちはいろいろやってみたいと思うでしょう。
ご家族の方もいろいろなことに挑戦して欲しいと思うでしょう。
でも・・・
子どもたちは気に入った作品を作り続けることがあります。
それを続けてやることで自分自身のものになり、達成感が生まれ
そして満足がいくと次の創作につながるように感じます。
そんな時は、その材料を欠かさないように気をつけています。
Kちゃんは、入会して3回目くらいから
紙皿、紙コップ、芯を主体に創作を続けています。
最近は1つの作品を2時間じっくり時間をかけて創作しています。
Kちゃんは、自分からお話をすることはあまりありません。
私はその作品をみて、最近はこんな心境なのかな~
推し量っています。
バランスをとっていたり、閉じていたり、そびえ立っていたり、開いていたり、動きがあったり、
そこにはいろいろな思いがあるのでしょう。
同じ材料で、志向を変えて・・・
今日は何かな?と楽しみになってきます。
アトリエでは作品の写真のアルバムを作っているので、前の作品を見返して見ることも楽しみです。
この時のと似てるけど、ここが違うな など。
Kちゃんをみていると物事を成し遂げるには継続することが大事。と教えてくれるように思います。
学問でも、音楽でも続けて練習していたら、えらいねと周りは声をかけてくれますが
創作に関する周りの反応はちょっと違うことがあります。
「またそれ??」
「もうそれをつくるのはやめて、と言われた」
「何ヶ月も続けて大きい作品に出来上がるはずだったのに、今月で仕上げてと言われた」
残念なことにそんな声が聞かれることがあります。
こどもたちの気持ちが萎えてしまうことがよくわかります。
また?という人間の心理はわかりますが、なぜかということをご家族にお話しすることにしています。
Kちゃんのお父さん、お母さんはどんなものでも受け入れてくれています。
Kちゃんが続けてつくることを保障をされている、と感じました。
そして先日、お母さんからのメールで
本当に好きなように自分の時間を楽しんでいること
自分らしさを取り戻しているのかもしれないこと
それをできる場所をいろのはが守ってくれていること
と嬉しい声を知ることができました。
でもご家族の様子をみていると、いろのはのおかげではないように思います。
ご家族がその姿勢をもって、創作を継続することを守ってくれているから・・・と実感します。